国際ロータリー第2600地区会員の皆さん、こんにちは。
日頃は地区の活動にご理解ご協力賜り心より御礼申し上げます。
いよいよガバナー年度が始まります。様々な課題を頂き、不安もありますが、ご縁をいただい皆様と共に大役を果たしてまいりたいと思います。
さて、新年度を直前に控え国際ロータリーの次年度会長が交代するとの一報がアーチック会長から入りました。新会長にはイタリアのフランチェスコ・アレッツォ氏が就任されるとのことです。唯々驚くばかりですが、一身上のご事情で辞任されたマリオ会長エレクトには心から敬意を表し、急遽、会長に就任されるフランチェスコ氏には、一致団結し協力して参る所存であります。マリオ氏辞任後も新年度の会長メッセージは変わらないということですので、私も次年度に向け従来同様のスタンスで取り組んで参ります。フランチェスコ会長の就任のご挨拶は、次の機会にお届け致しますので宜しくお願い申し上げます。
思えば本年2月、米国フロリダ州オーランドの国際協議会で、2025-26年度国際ロータリー会長から発せられたメッセージが『UNITE FOR GOOD』「よいことのために手を取りあおう」というもの。当時のマリオ会長は、その1ヶ月前に日本を訪れ、次年度の方針を私たちに熱く語り掛けました。
私たちガバナーエレクトと直接会話することに意味があると、190pもある長身を折り曲げ満面の笑顔で、大きな手を差し伸べ、ひとり一人と固い握手を交わされました。マリオ会長の意気込みを体感した瞬間でした。
会長は「ロータリーの最大の財産は、その歴史でも、プロジェクトでも、比類のない世界的広がりでもありません。それは会員です」と、会員であることの意義を語り、「成長のために不可欠な3つの柱は、革新・継続性・パートナーシップ」であり「ポリオ根絶の取り組みも、ゲイツ財団、世界保健機関、UNICEFなどのパートナーと連携して行われてきた」として「ロータリーは、地球上で最も有能なボランティアのチーム。成長、奉仕、つながりを大切にして、よいことのために手を取りあおう」と呼びかけました。そのためには、1にも2にも3にも、と会員増強の必要性を訴えました。
確かに世界規模でロータリー会員は減少傾向にあり、特に先進地である欧米の減少率が高いことに危機感を抱きます。会長は会員増強策として、衛星クラブや分野特化型の新クラブの結成などを挙げました。減少傾向は当地区においても同様で、会員の退会防止策を研究し、エンジョイ・ロータリーの目的と併せ、会員の活性化と増加対策を図っていきたいと思っています。
会長のスピーチの後には、ジェニファー・ジョーンズ元RI会長、ステファニーA・アーチック直前会長、ジョン・ヒューコ事務総長兼CEO、マーク・ダニエル・マローニ財団管理委員長など、ロータリーでは伝説の顔ぶれの講演を聴く機会もいただきました。
帰国後は、国際協議会で体験した様々な感動を、地区チーム研修、PETS、地区研修協議会等で皆様にお伝えしてまいりました。今、正に本番に差し掛かろうとしていますが、国際協議会で仲間たちと得たロータリーの感動を、当地区においても各クラブの皆様と共有させていただきたいと願っています。
会長のメッセージ「UNITE FOR GOOD」の裏には、「3-years Rowling Targets」が織り込まれています。マリオ会長が周りの役員と相談し、ロータリーのビジョン声明の中から言葉を選び決めたそうです。次年度以降もこの形が継承されるようです。過去を数値化し、魅力的な未来の目標を定め、語るだけでなく、行動して結果を出しましょう。というものです。
ロータリーのビジョンとは『私たちは世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取りあって行動する世界を目指しています』
確かに会長メッセージのもとになっています。
そして、その行動を起こすための共通認識として持っていたいのがロータリーの四つの優先事項です。「インパクトをもたらす」「基盤を広げる」「積極的なかかわりを促す」「適応力を高める」この四つのフィルターを通して事業を展開しようというものです。
私は、2025-26年度の地区運営方針を『つなごう未来へ信濃の国の物語』とさせていただきました。山河に隔てられた信州には、独特の文化とそれを磨き上げる人が育って来ました。
県内52クラブの会長さんには、各地域において未来へつなげる物語を描き、愛すべき仲間たちと共に行動し、ロータリーの喜びを共有していただけましたら幸いに思います。
地区としては、「よいことのために手を取りあおう」にならい、各クラブの物語の実現のため、様々な事例の紹介や資料の提供、地区の委員会活動を通して、人材交流や研修の場の設営に力を尽くしてまいりたいと思います。
私たちの第2600地区の主役は各クラブの皆さんであります。良き伝統をつなぎ、新時代の人々を温かく迎え、必要な改革も進めてまいりましょう。
加えて次年度は、防災について考えてみたいと思っています。人類の環境破壊のよる温暖化の影響で自然災害が世界規模で増加し、加えて大きな地震も頻発しています。
ロータリーとして、世界平和を願い、ポリオ撲滅運動と併せて、地震国の日本においては災害への備えも大切だと思います。当地区としては、11月の地区大会で防災をテーマにしてみたいと計画しています。ガバナー補佐の皆さんには、各グループのIDM等でのご協力をお願いし、会員の皆様には、この機会に防災意識の向上をお願いできれば幸いに思います。
結びに各クラブの益々のご発展と、会員の皆様のご多幸をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
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